クロコダイルと牛革の比較


クロコダイルと牛革の比較


同じ生物皮革ですが、クロコダイルレザーと牛革は一体何が違うのでしょうか。

一見してわかるクロコダイルにあって牛革にないモノは特有の自然模様です。
それを形成するのは斑(ふ)と呼ばれる鱗跡で、中央部は四角く脇腹部分は丸みを帯びています。整然と並んでいるほど価値が高いとされています。
クロコダイルと牛革の比較
クロコダイルの斑模様。左:センター取り。右:横使い

クロコダイル製品は見た目の高級感・存在感だけでなく、他にも牛革とは異なる特徴を有します。
強度・重さと柔らかさ・エイジング(経年変化)・価格・メンテナンスの面で比較していきましょう。


 

強度


なめしや加工により異なりますが、クロコダイルは牛革に比べ10倍程度の強度があると言われています。

クロコダイルレザーも牛革も個体差や使用される部位、耐久性を強化する加工方法があるため、それぞれの仕上がってきた革により強度は異なります。
のんびりと暮らす牛とは異なり、ワニは戦う生物です。硬い鱗はなめしの際に除去されますが、それでも緻密で強力な皮下組織があります。


 

重さと柔らかさ


「クロコダイルレザー=重たい」という認識は誤ったものです。確かに以前は「クロコダイルバッグ=重たい」という時代もありました。

日本でクロコダイル製品が出回り始めた頃は型崩れしないフォーマルかつラグジュアリーなデザインの商品がメインでした。
重さよりも見た目の重厚感や高級感を演出するため、厚くて丈夫な芯材を使用して制作していました。

フォーマルバッグと新しい技術
左:フォーマルなデザイン 右上:ベタ張り 右下:メッシュ芯材

現在は芯材にも改良が加えられ、軽量かつ型崩れしないものが使用されています。
また、普段使い用のカジュアルな製品にはしなやかさ・やわらかさが求められ、バッグを丸められるほどに柔らかいメッシュの芯材や、表革のクロコダイルと内張の牛革を芯材なしで貼り付ける”ベタ張り”という手法も開発されています。

革の厚さを調整するシェービング(革漉き)の技術も進化し、革自体の重量も以前に比べ軽くなっています。
直営店でお客様がバッグを手に取ると重厚感のある見た目からは想像のできない軽さに驚かれることも少なくありません。


 

エイジング(経年変化)



私が個人的に思うクロコダイルレザーの最大の魅力は長期間の経年変化を楽しめるということです。
クロコダイルの仕上げ方は主にツヤのあるグレージング(シャイニング)仕上げとツヤのないマット仕上げがあります。

革の皮革
左:シャイニング(グレージング)クロコダイル 中:マットクロコダイル 右:タンニンなめしの牛革

グレージングの特徴は初期段階から革表面に宝石のような輝きがあります。
革を加工する最終段階で表面にメノウの石で摩擦と圧力をかけることで、内包された油分を一気に表面に浮き上がらせることでツヤが現れます。
バッグを使用するうちに少しずつツヤが落ち着いていきシックな表情になります。

マットは初期段階ではツヤを抑えた状態ですが、革はグレージングを行わなかった分の油分を内包しています。使用することや、ブラッシング・布拭きすることで、少しずつツヤが表面に現れます。
全く同じアイテムでも、持ち主の使い方によって全く異なる表情になります。

牛革の中でも植物に含まれるタンニンを使用しなめされた牛革等は、初期段階のプレーンな印象から使用していくごとに色の深みが増したりツヤが出てきたりと、マット仕上げのクロコダイルと似たような経年変化が楽しめます。

クロコダイルと牛革の違いは内包された油分の量と耐久性です。油分はツヤへと変わり、革の耐久性はどれだけ長く使用でき、革が育っていくのを楽しめるかということです。

革の皮革
スタッフが5年ほど使用したマットクロコダイルの折財布。使い込むことで色・ツヤが深くなります。

10年以上前に当店で購入したというクロコダイルのバッグや靴を今でも大切に使っていただいていたり、お子さんやお孫さんに引き継いだというお話をお客様から伺うことがあります。
モノで溢れた現代ですが、ひとつのモノをお手入れしながら長い間愛用するということはとても有意義なことです。


 

価格


クロコダイル製品は牛革製品と比較して高額です。
素材の希少性や高い専門性を持つなめし業者・縫製職人にしか生産が担えないことなどが理由に挙げられます。
詳しくは【読み物】エキゾチックレザー製品はなぜ高額なのかをご覧ください。


 

メンテナンス


クロコダイルのお手入れ方法には注意が必要です。

クロコダイルは爬虫類であり、牛革とは全く異なる繊維構造をしています。そのため牛革用のメンテナンス用品を使用した場合、成分が化学反応を起こしツヤが消えたり、変色したりする恐れがあります。
またクロコダイルは仕上げ方により多少の差はありますが、他の革と同様に水気を嫌います。汚れや水がついた時に気づかずに放置しておくと、細かい繊維構造の中に深く浸透し、シミになり取れない場合があります。
詳しくは【読み物】クロコダイルの特徴とお手入れ方法をご覧ください。




クロコダイル財布9800


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